薬膳の温かいデザートで 寒い冬を乗り切り、風邪に負けない体づくり!
2015年。新しい一年が始まりました。
ピンと張りつめた空気に、新しい年明けを感じて、背筋がスッと伸びるような感覚になるこの季節、みなさんはどんなお正月を迎えたでしょうか?
私は一年の疲れがどっと訪れたせいか、なんと流行にのってインフルエンザになってしまい、クリスマスから年末まで外出禁止。予防接種をしていたので、大事には至りませんでしたが、疲れて免疫力が低下していたようです。
この冬は寒いこともあってか、私の周りでもバタバタと体調を崩している人が多いので、電車の中や人の集まるところではマスクをするなど、予防対策も忘れないようにした方がよさそうです。首と背中はくれぐれも温めて。
さて空気が乾燥して寒さが募る今の時期、中国の人たちは風邪をひいたりしないように、身体を温める飲み物や食べ物を積極的に摂るそうです。ゴマや柿、ぎんなんなど、さりげなく身体によい薬膳食材を使ってつくるのがポイント。
今回は、そんな考え方にのっとって、口当たりも身体にも優しい薬膳の温かいデザートをご紹介します。
喉に良く血液をサラサラにしてくれる「白きくらげ」、エデンの園の果実と呼ばれ免疫力を高める「デーツ」、不老長寿の媚薬、アンチエイジングの「クコの実」、咳をしずめる銀杏などを使います。
煮物などで使う甘みは、氷砂糖で上品かつ控えめに。さっぱりとした口当たりとデーツのコクや甘み、きくらげのコリコリとした食感に、パンダンリーフの南国を思わせる香りと、身体によいチャイニーズスイーツを五感で楽しみつつ、風邪の予防をいたしましょう。
<Hot Chem Ting (Chinese Sweets)>
<材料>
デーツ……………………10~15g
ロンガン…………………50g
ぎんなん…………………100g
きくらげ …………………50g
パンダンリーフ…………2,3枚
クコの実…………………適量
氷砂糖……………………100g
<作り方>
1. ぎんなんの皮をむく(石臼でつぶして薄皮をむき、半分に切り、種があれば出す)
2. 水にパンダンリーフの葉を入れて煮立て、デーツ、ロンガン、銀杏を入れ、弱火で煮る
3. きくらげを水に入れて戻す
4. 氷砂糖を入れて状態を見ながら45~60分ほど煮る
5. 最後にきくらげを入れ10分ほどで火をとめる
※ はじめ強火で状態を見て弱火にする